相続した実家を売却したいと考えたとき、最初に確認しておきたいのが不動産の名義です。「親が亡くなったあと、実家はそのままになっている」「固定資産税の通知は届いているけど、登記名義を確認したことがない」「兄弟で売却の話はしているけれど、名義が誰になっているか分からない」このようなケースは珍しくありません。相続した実家を売る場合、建物の状態や売却価格の前に、まず誰の名義になっている不動産なのかを確認する必要があります。この記事では、親名義のままの実家は売却できるのか、なぜ相続登記が必要なのか、売却前に確認しておきたいポイントを分かりやすく解説します。【関連記事】新潟市で相続した実家を売るには?相談先選びで失敗しないポイント目次親名義のままでも売却相談はできる相続登記とは何か相続登記は義務化されています名義を確認しないまま売却を進めるとどうなるかまず確認すべきこと名義確認は売却価格より先に大切親名義のままでも、早めに相談する意味はある新潟市内の相続不動産でよくある相談にいがた不動産売却の駆け込み寺の考え方まとめ1. 親名義のままでも売却相談はできるまず大切なのは、親名義のままでも、不動産会社への売却相談自体は可能ということです。「まだ相続登記をしていないから相談できない」「名義を変えてからでないと査定してもらえない」と思われる方もいますが、相談や査定の段階であれば、親名義のままでも対応できるケースはあります。ただし、実際に売却を進める場合には、最終的に相続人の名義へ変更する手続きが必要になります。亡くなった方は売買契約の当事者になることができません。そのため、親名義のままの不動産をそのまま買主へ売却することはできず、相続人へ名義を移したうえで売却手続きを進める必要があります。2. 相続登記とは何か相続登記とは、亡くなった方の名義になっている土地や建物を、相続人の名義へ変更する手続きです。たとえば、父親名義の実家を子どもが相続した場合、法務局で登記名義を父親から相続人へ変更します。この手続きを行うことで、登記簿上も「誰が所有者なのか」が明確になります。不動産売却では、買主や金融機関、司法書士が登記内容を確認します。そのため、名義が亡くなった親のままだと、売買契約や決済の段階で手続きが進められない可能性があります。【関連記事】相続人が多すぎて空き家を壊せない?相続した実家を放置しないために知っておきたいこと3. 相続登記は義務化されています相続登記は、以前は後回しにされることも少なくありませんでした。しかし現在は、相続登記が義務化されています。相続した不動産については、取得したことを知った日から原則3年以内に相続登記を行う必要があります。放置してしまうと、後から相続人が増えたり、話し合いが複雑になったりして、売却がさらに難しくなることがあります。「今すぐ売るわけではないから大丈夫」と思っていても、名義を放置することにはリスクがあります。4. 名義を確認しないまま売却を進めるとどうなるか名義を確認しないまま売却の話を進めてしまうと、途中で手続きが止まってしまうことがあります。相続人が複数いて全員の同意が必要だった親が亡くなったあと、実家を長男が管理していたとしても、相続上は兄弟姉妹全員が関係する場合があります。売却するには、相続人全員の同意や遺産分割協議が必要になるケースがあります。【関連記事】相続した空き家を売りたいのに兄弟で意見が分かれたら?売却前に確認したいこと亡くなった祖父母名義のままだった親の実家だと思っていたら、登記名義が祖父母のままだったというケースもあります。この場合、相続が一代で終わっておらず、相続人が広がっている可能性があります。そのぶん、売却までの調整が複雑になります。共有名義になっていた実家が兄弟や親族との共有名義になっている場合、売却には共有者全員の同意が必要です。一人でも反対したり、連絡が取れなかったりすると、簡単には進められません。相続登記に時間がかかり、売却のタイミングを逃す買主が見つかっても、相続登記が完了していなければ、決済や引渡しに進めないことがあります。早めに名義確認をしておくことで、こうした遅れを防ぎやすくなります。5. まず確認すべきこと相続した実家を売りたいと思ったら、まず次の点を確認しましょう。登記名義人は誰か法務局で登記事項証明書を取得すると、その不動産の名義人を確認できます。親名義なのか、祖父母名義なのか、共有名義なのか。ここを確認することが第一歩です。相続人は誰か配偶者、子ども、兄弟姉妹など、誰が相続人になるのかを整理します。相続人が複数いる場合は、売却について全員で話し合う必要があります。遺産分割協議は済んでいるか相続人の間で、誰がその実家を取得するのか決まっているかを確認します。決まっていない場合は、売却前に整理が必要です。固定資産税の通知先と登記名義は一致しているか固定資産税の通知が自分に届いているからといって、登記名義も自分になっているとは限りません。税金の通知先と、登記上の所有者は別の話です。6. 名義確認は売却価格より先に大切不動産売却では、どうしても「いくらで売れるか」が気になるものです。もちろん価格も大切です。ただ、相続した実家の場合は、価格より先に確認すべきことがあります。それが、誰の名義か誰が相続人か誰が売却に同意しているか相続登記が必要か売却までにどのくらい時間がかかるかという点です。ここが整理できていないと、査定額が出ても実際の売却には進めません。7. 親名義のままでも、早めに相談する意味はある相続登記がまだ終わっていない場合でも、早めに不動産会社へ相談する意味はあります。なぜなら、売却の見通しを立てながら、名義整理や相続人間の話し合いを進められるからです。たとえば、そのまま売れる物件なのか家財整理が必要なのか解体した方がよいのか仲介と買取のどちらが合うのか売却までにどのくらい時間がかかりそうかこうしたことは、相続登記前でもある程度整理できます。先に不動産の状況を把握しておくことで、相続人同士の話し合いもしやすくなります。8. 新潟市内の相続不動産でよくある相談新潟市内でも、相続した実家に関する相談は少なくありません。特に多いのは、親が亡くなったあと、実家が空き家になっている兄弟で売るか残すか意見が分かれている名義が親のままかどうか分からない家財が残っていて、売却できるか不安遠方に住んでいて管理できない解体すべきか、そのまま売るべきか迷っているという相談です。相続不動産は、単に「査定額を出す」だけでは解決しないことが多くあります。名義、相続人、家族の意向、建物の状態、今後の管理負担。これらを整理したうえで、売却するか、保有するか、買取に出すかを考えることが大切です。【関連記事】新潟市で空き家を放置するとどうなる?売却相談が増える理由と対処法9. にいがた不動産売却の駆け込み寺の考え方にいがた不動産売却の駆け込み寺では、相続した実家について、売る前提ではなく、まず状況を整理するところからご相談を受け付けています。親名義のままでも相談できるのか。相続登記が必要なのか。兄弟で話し合う前に何を確認すべきか。家財が残っていても相談できるのか。仲介と買取のどちらがよいのか。こうした不安を整理しながら、必要に応じて司法書士などの専門家とも連携し、売却までの流れを確認していきます。10. まとめ相続した実家を売却したいとき、最初に確認すべきなのは名義です。親名義のままでは、そのまま売却手続きを進めることはできません。ただし、相談や査定の段階であれば、相続登記前でも整理を始めることは可能です。売却価格だけを見るのではなく、登記名義相続人家族の意向建物の状態今後の進め方を整理したうえで動くことが、後悔しない売却につながります。相続した実家を売りたいけれど、名義や手続きが分からない。親名義のままになっているかもしれない。何から始めればよいか分からない。そのような場合は、まずは名義の確認と状況整理から始めてみてください。この記事の執筆・運営この記事は、にいがた不動産売却の駆け込み寺を運営する株式会社新潟リアルティが作成しています。新潟市を中心に、不動産売買、売却相談、相続不動産、空き家、住み替え、賃貸、管理、不動産活用のご相談に対応しています。執筆・運営:株式会社新潟リアルティ代表者:代表取締役 五十嵐 武尚相談窓口:にいがた不動産売却の駆け込み寺対応エリア:新潟市を中心とした新潟県内