相続した実家や、誰も住まなくなった空き家をそのままにしていませんか。「いつか片付けよう」「そのうち売却を考えよう」「今すぐ困っているわけではない」そう思っているうちに、空き家の状態は少しずつ悪くなっていきます。所有者本人にとっては「今は使っていない家」でも、近隣住民から見ると、空き家は不安や迷惑の原因になっていることがあります。実際に、近所に空き家がある人を対象にした調査では、7割を超える人が「迷惑・不安」と感じているという結果も出ています。空き家は、所有者だけの問題ではありません。草木の繁茂、建物の老朽化、害虫や動物、外壁や屋根の破損、近隣からの苦情など、周囲に影響を与える可能性があります。この記事では、近所の空き家がなぜ不安に思われるのか、相続した実家を放置するとどのようなリスクがあるのか、早めに整理すべきポイントを解説します。目次近所の空き家は、想像以上に不安視されている空き家が地域に与える悪い印象近隣住民が許容しやすい空き家の状態とは空き家を放置すると起きるリスク相続した実家を放置しない方がよい理由管理不全空家・特定空家になる前に考えたいこと売る・貸す・管理する・解体する、どれを選ぶべきか新潟市内の空き家でよくある相談にいがた不動産売却の駆け込み寺の考え方まとめ1. 近所の空き家は、想像以上に不安視されている空き家の所有者は、普段その家に住んでいないため、近隣からどう見られているかを実感しにくいことがあります。しかし、近所に住む人から見ると、空き家は日常的に目に入る存在です。草木が伸びている。郵便物がたまっている。外壁や屋根が傷んでいる。窓が割れている。人の出入りがない。夜になると暗い。こうした状態が続くと、近隣住民は不安を感じやすくなります。近所に空き家がある人を対象にした調査では、「とても迷惑・不安」「やや迷惑・不安」を合わせて7割を超える人が、空き家に対してマイナスの印象を持っているという結果もあります。所有者にとっては「まだ大丈夫」と思っていても、近隣から見ると、すでに不安材料になっている可能性があります。2. 空き家が地域に与える悪い印象空き家は、建物単体の問題にとどまりません。周辺地域の印象にも影響します。調査では、空き家が放置されている地域のイメージとして「治安が悪い」「活気がない」「衛生面で不安がある」といった回答が挙げられています。これは、不動産売却の実務でも感じる部分です。近くに管理されていない空き家があると、買主はその地域に対して不安を感じることがあります。「このあたりは空き家が多いのでは」「近隣管理は大丈夫なのか」「将来的にもっと荒れていくのでは」このように感じられると、周辺の不動産の印象にも影響する可能性があります。空き家を放置することは、所有者本人だけでなく、地域全体の印象にも関わる問題です。3. 近隣住民が許容しやすい空き家の状態とはすべての空き家が、すぐに迷惑と見られるわけではありません。近隣住民が許容しやすい空き家の状態としては、草木が手入れされていること、外観がきれいに保たれていること、管理者が出入りしていることなどが挙げられます。つまり、空き家であっても、定期的に草刈りされている郵便物がたまっていない外壁や屋根が大きく傷んでいない窓や玄関が破損していない人が管理している様子があるこうした状態であれば、近隣の不安はある程度抑えられます。逆に、見た目で「誰も管理していない」と分かる状態になると、不安や苦情につながりやすくなります。4. 空き家を放置すると起きるリスク空き家を放置すると、さまざまなリスクがあります。建物の老朽化が進む人が住まなくなった家は、換気や通水がされにくくなります。湿気、カビ、雨漏り、シロアリ、給排水管の劣化、屋根や外壁の傷みなどが進みやすくなります。一度劣化が進むと、売却時に修繕費や解体費が問題になることがあります。草木が伸びて近隣トラブルになる庭木や雑草が伸びると、隣地へ越境したり、害虫の発生につながったりすることがあります。近隣から苦情が入って初めて、空き家の状態に気づくケースもあります。防犯面の不安が出る人の出入りがない空き家は、不審者の侵入やいたずらの不安を持たれやすくなります。窓が割れている、外から中が見える、夜間暗いといった状態は、近隣にとって大きな不安材料になります。売却しにくくなる空き家の状態が悪化すると、買主の印象が悪くなり、売却までに時間がかかることがあります。古家付き土地として売れる場合もありますが、建物の状態が悪すぎると、解体費用を見込んだ価格交渉になることもあります。5. 相続した実家を放置しない方がよい理由相続した実家は、感情的にもすぐに判断しにくい不動産です。親が住んでいた家。家族の思い出がある家。兄弟で話し合いがまとまっていない家。家財が残っている家。こうした事情があると、売却や解体の判断を先送りにしがちです。しかし、空き家は放置しても自然に解決しません。固定資産税はかかり続けます。建物は傷んでいきます。家財はそのまま残ります。近隣への影響も出る可能性があります。さらに、名義が親のままになっている場合は、相続登記や相続人間の話し合いも必要になります。「まだ売るか決めていない」段階でも、まずは状況を整理しておくことが大切です。6. 管理不全空家・特定空家になる前に考えたいこと空き家の状態が悪化すると、行政から指導や勧告の対象になることがあります。倒壊の危険がある、衛生上有害である、景観を著しく損なっている、周辺の生活環境に悪影響を及ぼしていると判断されると、特定空家として扱われる可能性があります。また、特定空家の手前の段階として、管理不全空家という考え方もあります。管理不全空家や特定空家として勧告を受けると、固定資産税等の住宅用地特例の対象から外れる可能性があります。つまり、空き家を放置していると、近隣トラブルだけでなく、税金や行政対応の面でも負担が大きくなる可能性があります。そうなる前に、売却、管理、解体、賃貸、買取などの選択肢を整理しておくことが重要です。7. 売る・貸す・管理する・解体する、どれを選ぶべきか空き家の出口はひとつではありません。売却する今後使う予定がなく、管理負担を減らしたい場合は、売却を検討する選択肢があります。仲介で買主を探す方法もあれば、不動産会社や買取業者に直接買い取ってもらう方法もあります。貸す建物の状態が良く、立地や需要が見込める場合は、賃貸活用できる可能性があります。ただし、修繕費、入居者対応、空室リスク、管理の手間を考える必要があります。管理するすぐに売却や賃貸をしない場合は、空き家管理を継続する必要があります。草刈り、換気、通水、郵便物の確認、外観チェックなどを定期的に行うことが大切です。解体する建物の老朽化が進んでいる場合は、解体して土地として売却する方法もあります。ただし、解体費用や固定資産税、土地としての売りやすさを確認してから判断する必要があります。どの選択肢がよいかは、物件の状態、立地、家族の意向、費用負担によって変わります。8. 新潟市内の空き家でよくある相談新潟市内でも、空き家に関する相談は少なくありません。たとえば、親が施設に入り、実家が空き家になった相続した実家に家財が残っている草木が伸びて近隣から連絡が来た解体した方がよいのか、そのまま売れるのか分からない兄弟で売るか残すか意見が分かれている県外に住んでいて新潟の実家を管理できない空き家のまま数年経ってしまったという相談です。こうした相談は、いきなり査定額を出すだけでは解決しないことがあります。まずは、名義、相続人、建物の状態、家族の意向、管理負担、売却方法を整理することが大切です。9. にいがた不動産売却の駆け込み寺の考え方にいがた不動産売却の駆け込み寺では、空き家や相続した実家について、売る前提ではなく、まず状況を整理するところからご相談を受け付けています。空き家を売るべきか。貸せる可能性はあるのか。解体した方がよいのか。家財が残ったままでも相談できるのか。管理を続けるべきか。相続人同士で何を話し合うべきか。こうした段階でもご相談いただけます。近隣から連絡が来る前に、建物の状態が悪化する前に、まずは現在の状況を確認してみることが大切です。10. まとめ近所に空き家があることを、迷惑・不安と感じる人は少なくありません。所有者にとっては「今は使っていない家」でも、近隣から見ると、草木、建物の老朽化、防犯、衛生面などが不安材料になることがあります。相続した実家や空き家を放置すると、建物の劣化近隣トラブル防犯面の不安売却価格への影響管理不全空家・特定空家のリスク固定資産税等の負担増相続人間の話し合いの複雑化につながる可能性があります。「まだ売るか決めていない」という段階でも、早めに状況を整理することで、選択肢は広がります。相続した実家や空き家をどうするべきか迷っている方は、まずは放置せず、現在の状態を確認するところから始めてみてください。この記事の執筆・運営この記事は、にいがた不動産売却の駆け込み寺を運営する株式会社新潟リアルティが作成しています。新潟市を中心に、不動産売買、売却相談、相続不動産、空き家、住み替え、賃貸、管理、不動産活用のご相談に対応しています。執筆・運営:株式会社新潟リアルティ代表者:代表取締役 五十嵐 武尚相談窓口:にいがた不動産売却の駆け込み寺対応エリア:新潟市を中心とした新潟県内